95歳シスターの
長崎で生きた"きおく"を
およそ1000人が"きろく"する
どんな"いま"が
浮かぶでしょうか
  • 別府ブルーバード映画祭(2017)で上映されました
  • キネマ旬報 2017年9月上旬号に本作がとりあげられました
  • 2017年7月~9月まで下北沢トリウッドでロードショー
老シスターの思い出を、みんなで描く
長崎県 出津教会の95歳のシスター・橋口ハセさんは、幼少の頃から修道女として女部屋に入り、信仰とともに暮らしてきました。彼女は貧しい子供時代や、原爆の救援に駆けつけたことなど現代の生活からは想像しづらい体験をカメラの前で話してくださいました。その様子を4000枚の写真に印刷。長崎県大村市の人々になぞって描いてもらいます。さらにこれを撮影、インタビューをみんなでアニメーションにする。というプロジェクトを開始したのです。前作では壮大な海の探検に参加して膨大な『時』を織上げた監督・水本博之。本作では、1000人以上の力を借りて1人のシスターの95年の記憶を浮かび上がらせていきます。
(2015年 / 17mim / ドキュメンタリー&アニメーション)
私たちは永遠に生きるわけではない。私はいつか朽ちるし、今この瞬間にも、どこかで誰かが消えていっている ─水本博之のアニメーションは、ふと自分のことを振り返り、そして周りを見渡して、そんなふうに私たちの宿命にハッと気づいたときの世界に似ている。そのとき気持ちは散乱し、震えも感じるが、同時に、自分の身体と精神に、生命が宿っていることを実感しはじめる。内へと、外へと、冒険の第一歩を踏み出したくなる気持ちが湧き上がる。
─ 土居伸彰(アニメーション研究・評論/ニューディアー)
水本監督の『縄文号とパクール号の航海』は、私が企画した手作りカヌーでインドネシアから沖縄まで航海するという足掛け4年の旅のドキュメントだ。その膨大な映像をさらに3年かけて忍耐力と構成力、センスで完成させたのだ。その時も航海と東北の震災がシンクロしていたが、この作品でも普賢岳爆発の被災と東北の震災がみごとにシンクロしているのが印象的だった。
─ 関野吉晴(探検家・医師)
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